ALTインタビュー
ALTが実践している指導方法や、日本に興味を持ったけっかけ、ALTから見た日本の不思議などを語ってもらうインタビュー
アメリカジョージア州出身
Gregory R. Blaylock(グレゴリー・ブレイロック)さん
川越市AET
教材準備にちからこぶのベテランALT
川越は喜多院を始めとした文化財や蔵造りの景観で小江戸とも称され、年間400万人の観光客が訪れる町です。
グレゴリー・ブレイロックさんは川越の変化を20年あまり見て来たアメリカ人です。「当時、川越橋は木の橋で車は一台しか通れなかった」それに「年末年始に開いているお店など一軒もなく寂しい思いをしたものです」
出身はレイ・チャールズを生んだジョージア州アルバニー。初来日はネイビーとして横須賀に三年。剣道を習うなどを通して異文化に新鮮な感動をします。その後一旦帰国、アメリカで知り合った日本人と意気投合、二人で英語と数学の塾を開こうと彼の出身地、川越に。
その後、彼とは袂を分かつ事になってしまいましたが、今でも英会話教室は続けています。3歳から72歳までの生徒から信頼される地域の先生なのです。
実は、グレゴリーは川越在住外国人の活用「第一号」。同制度が始まった一昨年九月以来の採用です。中学校ではアシスタント役でも小学校では今まで培ったノウハウがかなり役に立つ。担任の先生に頼りにされると教材の準備にはつい力が入りすぎてしまうことも。例えば、ナンバーカードはカラーと両面にして12枚をグループの数だけ作ると72枚。こうして作ったカードはグレッグ動物園(動物カード)だけでも260枚に。自宅教室もあって「空いているのは日曜だけ」の状態。
川越と気候が似ているという故郷には両親ときょうだいが住んでいます。姉6人、兄2人の末っ子。ジョージアにいないのは姉一人と自分だけ。きょうだいの結束は固く、積み立てをしてお母さんの90歳の誕生日祝いに銀色の車をプレゼント。お母さんは元気にドライブを楽しんでいます。
ファミリーといえば、5年に一度、両親を頂点とするブレイロック家のビッグなイベントがあります。5世代400人がホテルを全室借りきるのです。揃いのTシャツの袖には「どこの誰」かすぐわかるようにそれぞれのファミリーネーム(名字)をプリントします。きっと多様な文化が入り混じったアメリカらしい光景なのではないでしょうか。
2年半前に結婚。自炊に終止符を打ちました。たまに帰国すると日本の食の豊かさを再確認するというベテランAET。
(全国教育新聞より転載)
Interviewer
長谷川信子(はせがわのぶこ)プロフィール
PLS小学校英語教育研究所副所長。
1997年から7年余り埼玉県内教育委員会で海外の姉妹校とのコーディネート、通訳、派遣生徒の教育、国際交流誌の編纂を行うと同時に、ALTの指導研修、小学校国際理解授業及び英語活動のカリキュラム作成・教材開発を行う。2004年4月から現職。著書に、小学校英語テキスト「ワンワールドキッズ」(共著・教育出版)「児童が生き生き動く英語活動の進め方」(共著・教育出版)などがある。
[AETの日常生活や異文化体験などを綴ったコラム「はろーコンニチワ」連載(埼玉新聞1996年2月)は、後にNHK朝の連続ドラマ「さくら」(2002年4月から9月放映)の参考資料となる]
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