「英語教育」2008年6月号(大修館)→
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From "The English Teachers' Magazine" June 2008 Vol. 57 No. 3 (Taishukan)
さらに筆者の勤務する大学では、選択英語として「コンピューター英語」や「化学実験英語」がある。前者は、インターネットやコンピューターに関する基礎的英語の文献を辞書を使って読めるようにするのが目的だ。『英語でインターネット』(南雲堂)という教科書を使用、インターネットとは何であるのかということから説き起こし、Eメールや the World Wide Web(www)を使った検索に関連した英語を学習させる。後者は、筆者の勤務する大学で実施される化学実験を英語で表現したオリジナル教材を使い、実験で用いられる表現を聞き取り、読めるようになることが目標だ。例えば、実験でよく用いられる「ビーカーを振る(shake the beaker)」「2つの溶液を混ぜる(mix the two solutions)」などの動作を表す表現を学び、実験器具の英語の名称も覚える。
このほかに、「科学技術英語(English in Technology)」という選択科目が、電気、機械、環境など専攻分野ごとに用意されている。各専攻課程の日本人教師とネイティブの外国人英語教師がチームを組み、各専攻の専門書を学生に講義するというものだ。日本人教師は、さまざまな科学法則や原理などの内容(factual information)を、外国人教師は英語の構文の把握や文法など英語の使用法について説明する。
written presentationのクラスでは、まず学期の初めにモデルとなる論文を読み、その構成などを検討させたうえで、実際に構成・要旨を作成させる。学期の中間あたりをめどに、論文の主要ポイントをパワーポイントを使って発表させ、それに対して教師だけでなく、ほかの学生もコメントすることになっている。その後、コメントを反映させた英文の論文執筆に取り組ませる。日本語の論文でも同じだが、正確でもガチガチに硬くて読みにくい論文を避け、流れのある、読みやすい英文の論文が書けるよう指導に努めている。これに関連して、例えば頭でっかち(top-heavy)な文章にしないとか、原則としてワンアイデア・ワンセンテンスにするなどの点を強調している。また、論文の新規性(originality)はどこにあるのか、ほかの論文などから引用した場合、原典を明記しているかについても留意するよう指導している。そして、最終的に学生がそれぞれ自己の修士論文を英語で書き上げられるよう指導していく。
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