「英語教育」2006年7月号(大修館)→ 目次はこちら定期購読はこちら
From "The English Teachers' Magazine" July 2006 Vol.
55 No. 4 (Taishukan)
チーム名
新聞やテレビ・ラジオで厄介なのは、チーム名がニックネームで呼ばれていることだ。たとえば、Arsenal はむかしスタジアムが弾薬庫の隣にあったことから the Gunners と呼ばれている。Tottenham Hotspur は名前が長いので、Spurs と略される。さらに、ユニフォームの色に由来するものもあり、Manchester United は Red Devils と呼ばれている。他のチームでも、Chelsea 対 Liverpool であれば、前者が Blues、後者が Reds となる。これらは何の説明もなく用いられているので、知らなければ手も足も出ない。
同様に厄介なのが、スタジアムの名前である。これは日本の野球で言えば「甲子園」や「東京ドーム」でどこのチームの話かわかるようなものである。Wembley と来れば、代表チームの試合である(ただし、現在は改修中〈右段写真参照〉で、Cardiff の Millennium Dome を使用中)。また、Stamford Bridge とくれば Chelsea、Old Trafford とくれば Manchester United という具合である。同じところを本拠地とするチーム同士の試合を Derby というが、この代表的なものとしては Liverpool を本拠地とする Liverpool 対 Everton があり、Merseyside Derby として有名である。ついでながら、スタジアムの外にいるダフ屋は ticket tout という。
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さて、"Heads or tails?" と言って行うコイン・トスで陣地が決まれば、kick off である。試合が始まれば、美しい芝(turf または grass)の pitch に選手が散っていく。ポジション名は、日本語とあまり変わらないものが多いが、goalkeeper は goalie とも呼ばれる。また、チームの captain は skipper と呼ばれることもある。ただし、日本語の「司令塔」にあたる英語はない。強いて言えば、play maker がこれに当たるか。これは攻撃を組み立てる(play in the hole)ことになる。
dribble や one-two (give-and-go とも)、volley、overhead kick (bicycle kick とも)といった用語は多少なりともサッカーをやったことがあれば、日本語でも知っているはずだ。シュートを放つときに用いられる動詞は blast や blaze といった強力なものから、chip(ループ・シュートを放つ)というようなソフトなものまでさまざまだ。時には nutmeg(股抜き)や back-heel(ヒール・キック)、glancing header(振り向きざまのヘディング・シュート)などの技も披露してくれるだろう。1人で3点とれば hat trick である。この hat trick は日本ではサッカーとの連想が強いが、実はクリケットで投手が連続して3人の打者をアウトにするとチームから新しい帽子が与えられたことに由来する。同点弾は equalizer だが、語形成的には複雑なこの単語も中継では "An equalizer!!!" などと絶叫されることになる。また、大きくゴールをはずしたりすれば、wide of the goal となる。
試合が進めば、offside もあることだろう。これは自陣(side)から離れている(off)という意味である。反対は onside である。その他のひどい反則 (foul) を犯した選手は記録され(booked)、イエロー・カードが出されたり(yellow-carded)、レッド・カードが出されたり(red-carded)する。退場させられる(sent off)ことを to take an early bath ということもあるが、これはロッカー・ルームに1人先に戻って湯につかるということである。また、選手交代は substitution である。残り時間5分などとなれば、five minutes to go と言う。ちなみに、「ロス・タイム」は、英語で injury time と言う(正式には、additional time という言い方もあるが)。
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