ご存じの方も多いと思うが、the United Kingdom(以下、「英国」)は、ワールドカップには England, Wales, Scotland, Northern Ireland の4チームを出すことができる。しかしながら、これがオリンピックとなると、参加が認められているのは「英国」1チームのみだ。このため、オリンピックにプロ選手の参加が認められてからは「英国」はオリンピックには不参加だ。今度のロンドン・オリンピックではどうするのだろう。
「サッカー」と football
「サッカー」は、英語では soccer なのか football なのかは、いつもちょっとした議論になる。もともとは「サッカー(本稿では便宜的にこちらを使う)の母国」イングランドでは、「サッカー」は football と呼ばれていた。これが19世紀に入り、地方ごとに定められていたルールが協会(Football Association)により統一されたことで、association football と呼ばれるようになった。この最初の単語の soc の部分から soccer となったと言われている。
英国では soccer とは呼ばないと言われることがあるが、これは必ずしも正確ではない。実際、英国でも soccer という単語の入ったテレビ番組タイトルもある。この football は口語では footer や footie、footy とも言う。ただし、political football となれば、これは「政争の具」という意味だ。
カタカナ語に注意
大方のサッカー用語は、日本語と同じであるが、少し注意した方がいい単語がいくつかある。まずは代表的なのは「シュート」と「ヘディング」だ。サッカーの基本とも言える「シュート」と「ヘディング」が英語ではないというのも奇妙な話である。もちろん shoot は立派な英語であるが、これは動詞であり、日本語の「シュート」は shot である。個人的な経験では、日本人が「ナイス・シュート」と言うような場面では、"Good shot!" と言われることが多いと思う。それから、「ヘディング」のことは、英語では header である。「ヘディングをする」というのであれば、動詞で head を使うことになる(He headed the opening goal.)。用具では「スパイク」は boots という。さらに、サポーターが持っている、各チーム名の入った「マフラー」は scarf であるが、これは女性がするような「スカーフ」ではない。
「監督」はイギリス英語では manager というが、アメリカ英語では coach となる。かつて米国でワールドカップが開かれたときに Newsweek では各国の代表チームの監督は coach として紹介されていたはずだ。イギリス英語でいう coach の方は日本語の「コーチ」に近く、goal keeping coach, head coach, first team coach などの種類がある。
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