私が訪れた北京東四九条小学校の英語の授業では、教師の指示に従って、小学3年生の児童がディスカッションをしていた。4人グループで4コマ漫画に沿って物語を作るためである。“I think he says, I will eat you.”と1人の生徒が言うと、“Yes!
Then he runs away.”や“No, no. He won't
run away.”と別の生徒が言う。子どもたちは、非常に活発に意見を言い合う。先生がグループごとに物語を発表するように指示すると、あちこちで生徒の手が上がる。前から練習していたのではないかと疑うほどである。その疑念を払うかのように、次の新しい物語に入っても、先生の質問に次から次へと子どもたちが手をあげる。小学生なので、英語に対する好奇心が強く、モチベーションが高いのはわかる。しかし、今回訪れた高校や大学では、高校生や大学生も、小学生と同じように積極的に教師の質問に答え、ペアワークやグループワークで自分の意見を述べていた。
それでは、大学生の場合はどうであろう。中国では、CET (College English
Test)という英語専攻ではない大学生の英語能力を測る統一試験が行われている。この試験は、1987年から
CET 委員会が教育部(日本の文部科学省に相当)の援助を得て年2回実施している。毎年100万人以上の大学生がこの試験を受験している。中国には、英語専攻ではない大学生がどのような英語を学ぶべきかを規定した「大学英語課程教学要求」がある。これは、日本の学習指導要領の大学版のようなもので、大学生がそこで規定されている学習内容を習得したかどうかをこの試験で問う。試験する技能はリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能すべてである。試験には、Band
4(4級)用とBand 6(6級)用があり、4級は大学生が卒業時に到達する英語のレベルと想定し、6級は4級よりさらに上のレベルである。ほとんどの大学ではBand 4の取得を卒業条件にしている。また、大学の中には、4級を取得しないと卒業は許すが学位は出さない大学もある。
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