quite で学習者がもっとも面食らうのは quite a few、quite a lot だろう。「かなりの数の」が定訳となっているが、a
few が「少数の」であることを考えると、quite がついただけでまったく逆の意味になっているように思われ直観的理解がむずかしい。またさらに
quite a lot というコンビネーションもありやはり「かなりの数」と訳される。コレハイッタイイカナルコトナノカ。
quite a few の示す数量の多寡はおおよそ次のようになるだろう。
none < very few < some < quite a few < quite a lot
< many < a lot
一見して「かなりの数の」という日本語と印象が異なることがわかるだろう。実際 quite a few
はそれほどの「多数」を指すわけではなく、次のようなむしろ少数を示す例にもしばしば出くわす。
Quite a few women work outside the home.
(割に多くの女性が家庭外で働いている)
この文はある統計で使われた文であり、a few women は、実際には21%を指している。つまり
quite a few は more than a few / a fairly large number
程度であるということだ。
quite の理由
それでは quite の「意味」を私たちはどうつかめばいいのだろうか。quite a few はなぜ
a few よりも大きく、quite a lot はなぜ a lot より少ないのだろうか。
この文は(通常の音調・強勢では)、「good とまでは言えないんだけど」、つまり good の枠外にあるという心理が含まれる。
quite bad(かなり悪い)は「bad そのものずばりではない(bad の外側)」ということだ。結果、quite
bad は単刀直入な bad より評価が上がる。
quite a few、quite a lot も同じ感覚で考えることができるだろう。「a few
というわけではない」「a lot というわけではない」、ここから「割と(そこそこ)多い」「かなり多い」が出てくるというわけである。
…あーゆーつだった。
だけどね、本当に憂鬱なのは、quite の強さが読み方や顔の表情で自在に変わるってこと。She's quite good at
English. の quite、good それぞれに強勢をおいて(できれば眉毛を上げて)読むと、very good とほぼ同じ意味になる。あーどこまでいっても性質(タチ)が悪い。まるで某編集部みたいだ。
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