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リーディング授業、
今年は訳先渡しで

高知西高校教諭 山田憲昭 Yamada Noriaki
   
「英語教育」2004年4月号(大修館)→ 目次はこちら 定期購読はこちら
From "The English Teachers' Magazine" April 2004 Vol. 53 No.1 (Taishukan)


訳先渡し授業を全国の先生方に紹介したのは2001年全英連高知大会でした。以来、授業に関する問い合わせや質問は後を絶ちません。

そこで、今年こそは訳先渡しで授業改革に取り組みたいという先生方に、熱い思いを込めて授業のポイントを、インタビュー形式でご紹介したいと思います。

Q1:訳があると生徒が勉強しなくなるのでは?

その逆です。英語そのものを使った活動が増え、訳読式授業よりずっと生徒は忙しくなります。訳を渡すと生徒が勉強しなくなるのは、その授業が訳を最終ゴールにしているからです。そもそも和訳配布の目的は、授業中に訳読に費やされる時間を最小限にし、生徒が英語に触れる量を増やすこと、つまり生徒にもっともっと英語を勉強させることです。今年は英語授業の本来の目的に立ち戻り、生徒の英語運用能力をバランスよく向上させることに精力を注ごうではありませんか! これこそが訳先渡し式での授業改革の出発点です。

Q2:訳先渡し授業の最大の魅力は何ですか?

最大の魅力は、余剰時間(浮いた時間)が生まれることです。限られた時間をやりくりしている中高教員にとっては、何よりも嬉しいことではないでしょうか。
 
例えば、訳読式では通常1課を5〜7時間かけて意味理解を行いますが、和訳先渡し授業では2〜3時間でこれを終了します。つまり、浮いた3〜4時間を好きなように使えるわけです。文法を補強したり、別の読み物を読んだり、生徒の実態、先生方の計画に合わせて様々な活動が可能です。教員の数だけバラエティーがあると言えます。

余剰時間を利用した取り組みを2つ紹介します。

まず、SELHi 指定校である高知西高校(筆者勤務校)の取り組みです。平成15年度から英語科カリキュラムに訳先渡し授業を導入し、その余剰時間を2つの方向、文法(教科書2〜3課終了毎に基本文法に関する授業を行う)と多読(学年後半にもう1冊別の教科書を読む)に活用しています。これで通常の2〜3倍の英語量に生徒は触れます。

もう1つは、高知追手前高校での学年を挙げての取り組みです。平成15年度の1年生は英語氓フ教科書を訳先渡し授業で行い、9月までに教科書を一通り読んでしまいます。後半すべてが余剰時間というわけですが、10月からもう一度同じ教科書を使います。さらに、1月頃から英語を早期採択した授業を行います。訳先渡し授業によって生まれた余剰時間と教員の協力体制が可能にした興味深い実践です。


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「英語教育」2004年4月号



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【特集】今年の授業はこれに挑戦!
動きの激しい英語教育界だが、学校の授業こそ基本、教師の腕のみせどころ。今年は何か1つ新しいことをやってみよう。授業名人たちの実践を満載。

今年はディベートに挑戦 本多敏幸
高校生にもスピーキングさせよう 山本良一
リスニング対策、こんなことを 小野田 榮
リーディング授業、今年は訳先渡しで 山田憲昭 
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眠っている機器を活用して授業を活性化 山本崇雄
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学習指導要領をはじめ、英語教育に自己表現力の育成が求められています。本書は英語による自己表現活動とは何か、その育成のための授業と評価、長期的な視野での指導について解説します。中・高・大での具体的なモデル授業案やワークシートも提示し、教育現場ですぐ取り入れやすいものになっています。

第1章

 自己表現を中心にすれば授業は変わる

第2章

 表現意欲を高める言語活動の工夫
第3章  自己表現に必要な力の育成
第4章  自己表現活動を取り入れた授業モデル
第5章  自己表現力を育成する評価


大修館書店ホームページ「燕館」

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