Dictionary Dictionary.com Thesaurus.com
Search Engine Google Yahoo!
Webmail Hotmail Yahoo! Gmail
Comics Dilbert Calvin & Hobbes Piranha Club
英語教育ニュース Contents
英語教育学会 English-related Organizations
ETJ English Teachers in Japan ESUJ 日本英語交流連盟
姉妹サイト ELTBooks.com 英語教材購入サイト
姉妹サイト ELT News ネイティブ教師向け
姉妹サイト 英会話の英語タウン 学習者向けポータルサイト
英語語彙指導のための情報満載 本書は理論と実践を統合した、「英語語彙指導のバイブル」と言える。語彙指導・研究に携わる者の必読書である。 「理論と実践の統合」は永遠のテーマであり、成功するのはなかなか難しい。7名の著者と2名の編著者が英知を絞り、その永遠のテーマに取り組んでいる。本書の魅力は、まず「実践」から入り「理論」へと分かりやすく導いてくれる点である。その過程で、日頃私たち英語教師が抱えている語彙指導・研究に関する興味や疑問に有益な情報と答えを与えてくれ、その中身に引き込まれてしまう。 まず前半の実践編(第1〜7章)では、語彙の導入、定着、増強、テスティングなどをテーマに具体的な実践例が一つ一つ丁寧に説明されており、授業にすぐに役立ちそうだ。さらに、各章末に実践のための「基礎知識」があり、なぜそのような活動が有効なのかなど背景となる理論的な裏付けが分かりやすく解説されており、説得力がある。例えば、第3章の「語彙の定着を図る指導」では、音読、シャドーイング、TPR、キーワード法など様々なタスクの活用法を指導例とともに詳述している。その後の「基礎知識」では、「どのような語彙記憶法が有効か」、「語彙の記憶と学習のモデルはなぜ大切か」といったテーマで実践例の背景となる有益な情報を提供してくれる。ここではイメージの活性化、ワーキングメモリでの音韻利用、水準の深い記憶処理などが語彙記憶において大切であることを理解することで「実践」が生きてきて、指導のコツが分かるというわけだ。「なるほどそうか」と納得させられる。 以下内容を簡単に紹介すると、第4章の「語彙を増やす指導」では辞書、単語集の活用法、多読指導、第5章「さまざまな語彙指導」ではリスニング、ライティング、スピーキングなどにおける語彙指導が扱われ、第6章「入門期・再入門期の語彙指導」、第7章「語彙のテスティング」と続いてゆく。ここまでが実践編で第8〜12章は理論編となる。ここからは多少難しく感じられるかもしれないが、各章末の「基礎知識」をさらに深く掘り下げたもので、第二言語における語彙処理や獲得プロセスに関する最新の研究成果が解説されていて知的好奇心を大いにそそられる。語彙の調査・研究に多少とも関心のある人にはじっくり読んでほしいパートである。最後の第12章ではテストやアンケートで得られたデータの効率的な入力や集計方法が解説してあり、統計処理の苦手な人には特に役立つ。 本書は、「実践」と「理論」の融合に成功している。とにかく有益な情報が盛りだくさんなのに感激し、語彙指導の現場を大いに活気づけてくれるものと期待する。 (関西外国語大学短期大学部助教授 島本たい子) >>『英語語彙指導ハンドブック』を購入する(Amazon.co.jp) 出典:「英語教育」2007年2月号(大修館) From "The English Teacher's Magazine " February 2007 Vol. 55 No. 13 (Taishukan)