Dictionary Dictionary.com Thesaurus.com
Search Engine Google Yahoo!
Webmail Hotmail Yahoo! Gmail
Comics Dilbert Calvin & Hobbes Piranha Club
英語教育ニュース Contents
英語教育学会 English-related Organizations
ETJ English Teachers in Japan ESUJ 日本英語交流連盟
姉妹サイト ELTBooks.com 英語教材購入サイト
姉妹サイト ELT News ネイティブ教師向け
姉妹サイト 英会話の英語タウン 学習者向けポータルサイト
英語を貫く5原則は有効か? 「返り読みはだめ、あたまから読みなさい」「英語は英語として理解しなさい」等、英語の上達について以前から金科玉条として言われてきた。そして「では、どう読めばよいのか?」という疑問に、これまで数々の書籍が答えてきた。 しかしながら、すべての書籍がそうであるとは言わないにしても、その内のいくつかは著者個人の私的な勉強法を紹介したものや、独善的な内容に終始していたのではないだろうか。「そりゃあなたはそれでよいけれど」といった読後感を持ったことも少なくない。とりわけ教育現場においては結局のところ、学習者の英語の力とは指導者の力に負うところが大きかったし、それは現在も変わらない。 本書も、「英語は英語らしく」のノウハウを読者に説くことを目標に掲げた1冊である。ただし、これまでのオーソドックスな文法書にあるような構成を取っていない。つまり、いわゆる5文型に代表される文の構造や文の種類といった個別のテーマに対する解説で終始しているわけではない。「本書の目標と方法」にも明示されているように、ここで挙げられているのは5つの原則である。ではその5原則、「並べると説明」「不安定な感情」「前は限定」「穴は埋めろ」「ときは距離」、これらの5原則が英語学習にどのように役に立つのだろうか。 5原則の最初の4つに一貫して説かれていることは「基本的に、英語は前から順に情報を付け足していく」ということであろう。英語の導入期に、日本語と英語の語順の違いを生徒に意識させて指導されている方も多い。本書はそのような指導法に、多くのヒントを与えてくれるだろう。たとえば、5文型も「並べると説明」の観点で教えることによって、これまで独立して分類されてきた各文型が1連のつながりをもち、生き生きとした文法知識、言い換えれば使える文法となる。また「関係詞」も個別に取り上げるのではなく、本書のように「wh修飾」という後置修飾パタンの一つとして説明することで、文法用語と併せて説明することが避けられる。さらに、従来では「使役構文」「知覚構文」などとまるで別物のように扱われがちであった事項も「並べると説明」というシンプルな原理だけで説明できることを本書は見事に示している。 「絶対基礎力」とタイトルで謳っているが、現在・過去完了や仮定法まで取り上げているので中学校から高校までの文法指導に使えるだろう。既存の定義型の文法参考書の知識に加えて、本書に示された観点でこれまでの項目を整理しなおすことで、生徒の文法に対する理解もぐっと深まるはずである。 会話の場面でも役立つ生きた文法のエッセンスが満載の書である。 (英語教育エッセイスト 金子靖彦) >>『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』を 購入する(Amazon.co.jp) 出典:「英語教育」2006年4月号(大修館) From "The English Teachers' Magazine TAISHUKAN March 2006 Vol. 55 No. 1 (Taishukan)