英語教育ニュース編集長ノート

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英語教育ニュース編集長による英語教育ニュース編集ノート

ミシガン・メソッドのこと

英語教育

2009年8月17日

こんにちは!

編集長の竹村です。

暑い日々が続きますが、いかがお過ごしですか?

前回の編集長ノートでは、読者の方より、2通のコメントをいただきました。私が感じていることへの賛同をいただき、大変うれしく思っています。ここ2年が、小学校英語の方向性を決める重要な分岐点になると強く感じています。皆様からのご意見をお待ち致しております。

私は、明日から国際会議に出席のため、アイルランドのダブリンに出かけてきます。

今月、UPされたコラムは、柳瀬先生の「理系に学ぼう」で、「杉原厚吉 『理科系のための英文作法』(1994年、中公新書)」が紹介されています。また、英語教育からは、立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授鳥飼玖美子先生の「日本人と英語・世界語を学ぶとは何か?」という興味深いエッセーが提示されています。大塚氏による、「
常識・非常識の線引き
」では、異文化コミュニケーションの可能性が興味深く提示されています。また読後のご感想もお寄せいただければ幸いです。

今後も、新しいコラムが投稿される予定です。ご期待下さい。

さて、今回は、かつて日本でも一世を風靡した、「ミシガン・メソッド」なるものについて、取り上げたいと思います。

ミシガン・メソッドは、その名の通り、アメリカのミシガン大学で開発された、いわゆる、「パターン・プラクティス」を中心とした、語学メソッドです。むしろ、この"pattern practice”の名称で知られていたと思います。

今も、私の手元には、3冊の研究社から刊行された、テキストがありますが、先日、NHKの報道通訳をされておられ、現在通訳、翻訳会社の会社社長をされていらっしゃる、女性とお話をしていた際に、この「ミシガン・メソッド」の名前が、話題になりました。

その社長さんによれば、ご自身が、高校まで、徹底的にシェークスピアなどを読んでいたところから、大学に入学して、突然、このミシガン・メソッドなるものをやらされて、大変面食らったという事でした。しかし、そのメソッドが、報道通訳というお仕事をするにあたっても、また今でも非常に役に立っているとのことでした。

パターン・プラクティスというと、それはそれで、無味乾燥とか、ワンパターンとか、さまざまな批判も一方ではあるものの、いずれのメソッドも、万能のものは存在せず、一種、学会でのブームや、海外流行の反映として取り入れられるケースが多くみられます。

それは、現在のコミュニカティブ・メソッドや、タスクベースのプラクティスも例外ではないといえるでしょう。

おそらく、海外でのメソドロジーは、主として、アメリカへの移民(英語を常時聴き、使う環境にある)を対象としたものであったり、言語特性が類似した、ヨーロッパ系の言語からの移行であったりとか、必ずしも、日本語と英語という言語特性に異なる点が多い言語を対象とはしていないところに大きな問題があると感じています。

ミシガン・メソッドでいえば、語順で決まる、英語という言語のパターンになれる点で、英語を学ぶ初期、ならびに、社会人の英語運用能力を高める点で、特に有効ではないかと感じています。

それぞれのメソッドの持つ、特性を活かし、しかもそれを時と場合(学習者の)によって、使い分ける柔軟さが今後の英語教育には求められるのではないかと感じています。

また、皆さんのご意見をお待ちしております!




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コメント

鳥飼玖美子先生の地球語としての英語教育の視点に以前から共感をおぼえている高校の英語教師です。
 ただ英語教育現場の現実はどうかといえば、英米をスタンダートとした「標準英語」が、「本場の英語」として教えられていることはまぎれもない事実です。センター試験のリスニング試験はそのことを如実に物語っています。インド英語でも日本式発音でもいいよ、と教えながらも、「Standard English」を習得しなければ大学に受からないのですから。
 私自身はこの矛盾に教師になった直後に気づき随分悩みました。そして発信型英語の重要性を念頭に置きつつ、エスペラント語をやるようになりました。
 神奈川県では、部活動のみならず正規の授業としてもエスペラントを教えている学校があります。
 鳥飼先生の言われているように、読み書き能力の基本を学校教育で身につけさせておけば、将来必要があれば、「話す」こともできるようになるのは、多くの英語に携わる日本人が実感していることではないでしょうか。
 高校教育では、英語以外の言語も選択できる外国語教育、そして
英語のセンター試験では
リスニングテストをはずすことが、地球語としての英語教育には欠かせない一つのステップかと思います。
 


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