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語学留学で本当にTOEIC点数はあがるのか?

コラム

2009年12月04日

小生のゼミ生で大学を休学し、24週間アメリカの語学学校へ語学留学をした女子学生Kさんが「帰国あいさつ」に研究室へお越しくださいました。帰国後すぐにTOEICを受験し、何と940点。出発前より135点アップしたとのことです。そこで、急遽、Kさんにインタビューをさせていただきました。

大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)英語専攻に入学された1年生の秋に生まれて初めてTOEICを受験されたそうです。得点は675点。「時間配分を間違った」という思いが強かったようです。それから、英語専攻の勉強を続けながら、特にTOEIC対策はせずに、大学2年の秋に第2回目のTOEICを受験されました。今度は時間配分もうまくいき、740点を取得したとのことです。英語専攻の学生さんであれば、少し低めの点数です。

3年生になり、杉田ゼミ(アメリカ歴史政経ゼミ)にはいられました。ゼミでは英字新聞を毎日読み、それを要約するという課題がありました。アメリカの歴史や政治経済を学んでいくうちに、ますます英語運用能力の重要性を認識し、何としてでも、英語力と高めるんだ、という強い気持ちがでてきたようです。綿密な語学留学計画をたて、高額な費用を工面するために、親戚からを借金してアメリカのカリフォルニア州へ語学留学することになります。日本出発前に第3回目のTOEICを受験、結果は805点でした。英語専攻の学生さんであれば、普通程度の英語力というレベルですが、やる気満々でアメリカへ飛び立ちました。

語学留学ですので、当然のことながら、英語のクラスは外国人ばかりです。そこでも勿論、真面目に勉強しながら、授業が終わると、積極的にアメリカの実社会に飛び込み、様々なアクティヴィティに関与したそうです。その中でも特に、里犬・里猫のボランティア活動を行ったことおよびトーストマスターズ(パブリックスピーキングのスキル向上を目指す非営利グループ)に参加したことが英語力向上につながったとのことです。ボランティア活動では自分の関心のある問題で、アメリカ人と共に活動することができたことで、心の満足感も大きく楽しみながら自然と英語を話す機会も増えたようです。大学での卒業論文はこのあたりをテーマにして書いてみたいと現在思っているようです。また、トーストマスターズでは、アメリカ人以外に数人の日本人もいらっしゃったようですが、グループ内では英語で話しをしていたとのことです。トーストマスターズも大変喜んで通っていたということです。

とても重要な点が3つあるように思います。1点は、積極的にアメリカ社会に触れてみようと動いたこと。2点目は、喜びながら、心が満たされた状態で英語を使っていたこと。いやいや、単位をとるために、試験に合格するために、・・・英語の勉強をしてもあまり身に付かないでしょう。自分の好きなことをやりながら、わくわく・ドキドキの状態で英語の勉強をすれば、非常に効率的に英語力を向上させることができるようになると思います。そして第3点目に、そのように、閉じられた「語学学校の教室」にとどまることなく、積極的に社会に参加したことによって、生の英語に接する機会が多くなり、リスニングの力が向上したのだろうと思います。TOEICの場合、リスニングで点数を稼ぐことが得点をあげる最良の方法のひとつだと思われます。

帰国後、すぐに受けたTOEICでは940点を取得。これは大阪大学外国語学部英語専攻の学生の中でもトップクラスに属するものです。本人も益々明るくなり、何事にも前向きに取り組むようになりました。来年の4月に復学するまで、留学の借金返済のために、アルバイトをするとのことでした。

Kさんの語学留学は大成功だったように思います。語学留学が成功するのも失敗するのも行く人の心がけひとつなのでしょう。がんばれKさん、あなたの未来は明るい!



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コメント

私は「TOEIC対策本」で受験テックニックを覚えて
点数を上げる(多くの日本人、及び、韓国人)という
ことが、果たして英語力向上に役立つのか、という疑問を
かねてより持ってます。

本記事でのkさんが「積極的に」「喜びながら」外部(=現地の文化)に
触れられた、そのことの結果として向上したという実体験こそ
素晴らしいことだと思います。

年末にあたり、そういう積極的参加意識こそ大事という
記事を書きました。
http://www.news.janjan.jp/culture/0912/0912304921/1.php


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