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中学英語を見直そう!

コラム

2009年09月29日

「中学で習う英語をしっかり習得すれば、アメリカで生活することができる。」
「中学英語がすべての英語学習の基本。」
こういったことをよく耳にするが、本当だろうか?小生の疑問を払拭させたすばらしい本を紹介しましょう。

竹村 和浩『図解入門ビジネス 中学英語の基本と仕組みがよーくわかる本』
(秀和システム、2009年)1365円 
目次
第1章 中学英語の「基礎」攻略のカギ
第2章 名詞の拡大―名詞は前後から修飾される!
第3章 動詞の変化―意味と形でまとめておさえる!
第4章 8品詞のまとめ―品詞は文の大切な部品!
第5章 文の種類―文のパターンをしっかり覚える!
第6章 発音トレーニング―発音は英会話への近道!
第7章 英文生成トレーニング―自在に英語を話すコツ!

チョムスキーといえば、「生成文法」という言語学理論を提唱した著名な学者です。この難解なチョムスキー理論の視点にたった中学英語の解説書です。そんな大胆なことができるのか?と思いましたが、読み進めると、大変おもしろく、わかりやすい書物で、英語をもういちど基礎からやり直そうと考える人にとって最適の書物です。

「英文は『名詞』と『動詞』をおさえれば理解できる!」というのはまさにその通り!英文の仕組みを非常にわかりやすく、しかも端的に、図を使って説明しているので、初学者にも大変読みやすいものになっています。

また、筆者の竹村先生は日本における英語ヴォイス・トレーニングの第一人者ですが、第6章でその真髄が発揮されています。脳の中では、耳と口がつながっているので、発音を学ぶと、聴解力も向上する!というのは、まさに朗報だといえます。小生を含め、英語を勉強する際に最も難しいのは聴解力の向上だと思います。その意味で、的確なヴォイス・トレーニングは、英語の発音が上手になり、聴解力が向上するという一石二鳥となります。付録にある「英語の50音表」も、英語の基本音の出し方を図を使って説明されており、大変有益なものです。もうひとつ、付録の「基礎必修英単語2,000」名詞と動詞が中心に集められており、英語力の基礎固めに重要な役割を果たすものと思います。

さて、再度「中学英語を習得すれば、本当に実用英語を使うことができるようになるのだろうか?」という疑問を再考してみましょう。小生の答えは、7割程度は大丈夫だろうというものです。英語で執筆された専門的な本、論文、英字新聞の記事などを拾って読み返しました。専門用語など、中学英語の授業では習わない単語を除けば、中学英語で理解不能な英文はほとんどありません。逆に言えば、中学英語をしっかり習得していれば、大きな英和辞典があれば、ニューヨークタイムズの記事も読んで訳すことはできるでしょう(もちろん、「訳す」ことと「理解する」ことは異なりますので、たとえニューヨークタイムズの記事を「訳す」ことができても、社会・経済・政治等の知識がなければ、その内容を「理解する」ことは難しいでしょう)。このように、中学英語はとても重要です。

中学生(初学者)の英語勉強法
小生が中学生の頃に行っていた英語勉強法を紹介させていただきます。英語は大変興味深い科目で、好きな科目でした。1年生の頃は、毎朝、NHKラジオの「基礎英語」、2年生になると「続・基礎英語」を聴いておりました。毎月テキストを買うのが楽しみでした。カセットなどは売っておりましたが、それは一切つかわず、生放送で聴いておりました。そうすることで、短い時間ですが、毎日生の英語と接することができました。「将来は外国人と自由に英語で話してみたい」と思ったものです。

学校では教科書とワークブックなどをテキストとしていただきました。勉強法はたったひとつだけでした。教科書を端から端まで全文暗唱しました。日本語をみてそれを英文に直すというのではなく、ストーリーそのものもすべて覚えてしまいました。

期末テストの範囲がLesson 8からLesson 12までだとします。日頃暗唱しておりますので、テストの準備は1時間ほどで終了します。まず、”Lesson 8, ・・・”というように、暗唱している文章を読み上げ、それからそれをノートに書きます。そして、教科書を見て、ノートに書いたものがあっているかどうかを確認します。それが終われば、次の章に進む、といった具合です。

全文を暗唱することで、重要な動詞の変化等だけではなく、前置詞の使い方、副詞と動詞の位置関係、冠詞の使い方などを自然と身につけるようになりました。理屈で覚えるよりも身体(口?)が覚えてしまいます。教科書に書かれているようなよい英文をたくさん暗唱することによって、英文の感覚というものが身に付きます。

中学3年間、この勉強法を続けました。いいえ、中学だけではありません。高校3年間もこの勉強法を継続しました。高校では年間8冊ほどのテキストを使用しましたが、すべてのテキストを暗唱しました。英語の勉強の際は、暗唱するために、何度も何度も大きな声を出して英文を読みました。初学者にはおすすめの勉強法です。

杉田米行



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