Q 最初の1時間に何をすれば生徒の心がつかめますか? 何を準備すべきですか?〈中学〉
2007年3月31日
2007年3月31日
![]() 「英語教育」2007年4月号(大修館) → 目次はこちら → 定期購読はこちら From "The English Teachers' Magazine" April 2007 Vol. 56 No. 1 (Taishukan) 田口 徹 Taguchi Toru A 公立の中学校における英語の授業は年間105時間ですが、最初の授業は105分の1ではなく、10時間分くらいの重みを持っています。最初の授業で生徒の信頼や期待を勝ち取ればその後の授業はスムーズに行なえます(逆もありえます)。中学・高校、また担当する学年によっても違いますが、新学期最初の授業というのは英語が好き・嫌いにかかわらず、ほとんどの生徒は、「どんな先生だろう?」「授業はわかりやすいのかな?」等と期待しているのです。まして中学1年ならば、小学校での英語授業も少しずつ始まっているとはいえ、その期待度は他の教科と比べても一番で、彼らのきらきらした目を見ると教師冥利に尽きます。この輝きに応えるためにも春休みのうちに入念な準備と作戦を練っておく必要があります。 先生みたいに英語が話したい教師は英語の模範使用者であり、生徒の“あこがれ”でなければなりません。だからこそ最初の授業から教師の英語を聞かせることが必要です。【準備するもの】 1.家族の写真(後ろの席からも見えるよう拡大) 2.ワークシート(教師の自己紹介の内容をメモする欄や英語の授業の約束事が書かれたもの) 3.英語学習アンケートや英語の歴史資料等 教師は教室に入ったら笑顔で “Hello, everyone!” と元気にあいさつします。普段、おとなしい人もテンションを上げてください。返事が返ってこなかったら、生徒の元気な “Hello” が返ってくるまで繰り返しましょう(ここで小さな声に妥協してはいけません!)。そして名前をローマ字で大きく黒板に書き、“My name is Toru Taguchi. Please call me Mr. Taguchi. OK?” と言えば中1でも理解します。次にワークシートを配ります。そこには日本語で教師の自己紹介の内容を聞き取ってメモする指示が書かれているので教師は日本語を使用せずに自己紹介を始めます。内容としては家族、趣味等、写真や実物、ジェスチャーで類推しやすい内容にします。その際、不自然にゆっくり話す必要はありません。きれいな発音で流れるように話してください。先生の英語の発音は生徒に大きな影響を与える第一の要素です。上手に話せるように内容を書き出して何度も練習してください。 英語はコミュニケーションの道具の1つこのことを1時間目の授業から身をもって感じさせる必要があります。英語の授業はただ先生の話を聞いてノートをとるだけでなく、“参加するもの”ということを意識付けましょう。教師の自己紹介が終わったら隣同士で内容を確認させ、英語学習に関するアンケートと英語が現在のように世界で広く使われるようになった資料を配布し、静かに記入し、読むよう日本語で指示します。そして教師は、その間に生徒一人ひとりと英語であいさつして回ります。必ず笑顔で生徒と目を合わせ、最後に握手をします。生徒が緊張しないように決まり文句(Hello. My name is 〜. Nice to meet you.)を全体で練習してから始めるとうまくいきます。上級学年や高校では内容を多少多めにして、趣味等を言わせるとよいと思います。しつけは最初が肝心全員とのあいさつが終わったら、あいさつがきちんとできたことをほめます。そしてワークシートを使って、今後の授業の受け方と規律について日本語で説明していきます。主な内容としては1.チャイム着席の徹底 2.あいさつは先生をしっかり見て英語で行なう。 3.英語学習は部活と同じで“基礎練”が重要。声を出すことを嫌がらない。 4.持ち物の確認(教科書・ノート・ワーク等) 5.ペアワークの組み方・注意点 以上、誌面の関係で説明不足のため、わかりにくい部分もあると思いますが、是非あなたなりにアレンジしてすばらしいスタートを切ってください。 |
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「英語教育」2007年4月号 |
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