ディクテーション Vol. 1
コラム
2009年9月10日
コラム
2009年9月10日
「一番手っ取り早く英語を上達させる方法は何ですか?」 と聞かれたら、ディクテーションと答えるかもしれません。
ディクテーションとは、英語を耳で聞いて、聞こえてきたセンテンスを書き起こしていくという作業です。しっかりと耳を傾けないと英文は書き出せないので嫌でも英語に集中しないといけなくなります。自分を勉強机にしっかりと向かわせるひとつの方法となります。
別に勉強机でなくてもいいのです。私はよくカフェや電車の中でディクテーションをします。妙な雑音や電車の振動が集中力アップの助けになるのです。不思議ですねえ。
ディクテーションをしてみると、気が付くことが必ず出てきます。あれれ?今まで何気なく聞き流していた英語、いざ書き出そうとすると、なかなか難しいものです。何となくわかっていたつもりになっていたけれど、本当はわかっていなかったんだと、ハタと気付くのです。
センテンスがスラスラと書き出せてしまったら、それはあなたのものになっている英文です。もっと難しいものに挑戦するといいでしょう。
わからない単語は、とりあえずカタカナで書いておき、前後の意味から推察したり、音を頼りに辞書をひっくりかえします。ピタリと一致する単語が見つかると、まるでジグソーパズルのピースをはめ込んだ時のような快感があります。
この快感をたくさん味わうと英語も上達するというものです。ただし、ディクテーションでひとつだけ念頭に置いておくといいことがあります。それは……、
完璧に仕上げなくてかまわない
ということです。わからないところ、どうしても聴き取れないところは、放っておいて先に進んでしまいましょう。ディクテーションの目的は、英文を一言一句すみずみまで拾い出すためのものではありません。本当の目的は、英語と真剣に向き合い、集中する時間を設けるというものです。
わからない部分は、「ま、そのうちわかるようになるさ!」程度にとどめてしまってかまわないのです。英語学習にはこのいい加減さも必要です。不思議なことに一旦ディクテーションをやめ、数時間後に、あるいは翌日に聴き直すと、いとも簡単にわかってしまうこともあります。きのうはあんなに聴いてもわからなかったのに、今日は10秒でわかってしまう ―― 耳と脳に染み付いた音が一旦リセットされたからでしょうね。これも新鮮な快感となります。
ディクテーションは、時間ばかりかかって英語力向上に実際につながるのかどうかわからない。もっと効率良い方法があるのではないか?そんな声も聞こえてきそうですが、どうして、どうして、手っ取り早く英語力を伸ばしたかったら、ディクテーションを学習方法のひとつとして取り入れるといいですヨ!

世界で活躍できる人材を育てる!高校教師のための国際教育情報誌。無料購読はこちらへ!
-- September 4 (Sat) -- Fukuoka
-- September 5 (Sun) -- Omiya, Saitama
-- September 9 (Thu) -- Sapporo, Hokkaido

How to Teach English (with DVD)
Longman
価格:¥5,355(税込)
This new edition is a practical guide for teachers at an early stage in their careers and for those studying for the CELTA, Certificate in TESOL and TKT exams.
■Includes a DVD with clips from actual classes demonstrating good teaching practice.
■New chapter on testing, a task file of photocopiable training tasks and comprehensive glossary of teaching terminology.
はじめまして。
英語上達にディクテーションができるといいなぁ、と思っている者です。
そこで、ディクテーションの方法なのですが、ニュースなどの長い文は当然全てをディクテーションするのが難しく、単文でも次から次へと英文が流れていくうちに聞こえていても書ききれないということがよくあります。
そうした際には、どういうやり方をすればうまくいくでしょうか。
シャドウイングよりディクテーションの方がすごく難しいような気がします。
よろしくお願いします。
とおる様
ああ、申し訳ありません!!!!すっかりお返事を差し上げておりませんでした。とおるさんのご質問に対するお答え、次のコラムで掲載させていただきますね。
なぜかとおる様からコメントが入っていることに私が気付かず本当に失礼してしまいました。どうぞこれに懲りず、今後もコメントを書き込んでくださいませ。心よりお詫び申し上げます。