【Vol.4】暗唱でテストの成績が伸びた中学生
コラム
2009年8月24日
コラム
2009年8月24日
■英語のテスト20点の中学校1年生。
この生徒は男の子です。学習も集中力が続かず、子ども自身も投げやり。英語なんて大嫌いという中学生です。塾に行っても成績は下がる一方・・。困った親は家庭教師を付けました。家庭教師になった大学生は教員志望の熱意ある男子学生です。週2回の家庭教師の授業に懸命に取り組んでいました。
ところが・・。
家庭教師をスタートしてから3か月ほど経ったとき、学校でテストがありました。大学生の家庭教師は大ショック・・・まったく成績が伸びていません。あれだけ楽しく授業をしたつもりなのに何にも覚えていない・・。
さぁ、お母さんを交えて緊急家庭会議です。困った、困った、ますます本人のヤル気なさが増長していくばかり。家庭教師を引き受けた大学生は「う~ん、どうしよう・・」と悩んだ末、私のところに相談に来ました。この大学生は私の授業を受けている学生さんでした。
■まずは「音読」をさせよう!
学習状況、レベルなど相談をしながら出た結論が以下でした。中学1年生なら教科書の内容も少ないから音読で丸暗記させるのが第一歩。スラスラ読めるようになるまでやる。その学生はアメリカの大学を卒業している帰国子女。これらのメリットを生かして徹底的に音読させようということになりました。
週2回の家庭教師で、音読の速さの時間を計ります。始めは数分かかって読んでいた生徒がだんだん速く読めるようになりました。生徒は次の授業のときに記録を更新したくて、毎日音読をするようになりました。家庭教師の大学生は自分自身も生徒が伸びていくのが面白くてたまりません。心の底から「よくやった!先生もうれしい!」という声掛けをするようになり、数秒で読めるようになってきた生徒も先生の喜ぶ姿をみて満足そうでした。
スラスラと読めるようになってきたころ、「さぁ、次の段階に進もうか」とプリントを用意しました。穴埋めプリントです。いわゆる虫食いプリントというものです。教科書の文章を丸暗記している生徒ですから、穴があいたところも読めるわけです。しかし、単語を正しく書けない。少しジレンマが生まれました。
「じゃあ、単語を正しく書く練習をすれば、カッコ内を埋められるね」と大学生がアドバイスをすると、生徒は単語を練習するようになりました。家庭教師の日までにすごい量を書いて練習していたようです。そして正しく単語が書けるようになりました。穴埋めも徐々に多くしていき、最後にはカッコすべてを書けるようになりました。
■ヤル気にさせるテクニックを知る
3ヵ月ほど経ったころにテストがあり、良い成績を取ったという報告を大学生から聞きました。たった3ヶ月で中学生は伸びるのですね。ヤル気にさせるテクニックを知って実践することが教える側の唯一の方法でしょうか。私の授業を受けていたその大学生は「絶対に教師になる!」と決心したようです。指導する面白さや生徒の喜びを一緒に味わうことで、確固たる気持ちになることを私自身も勉強させてもらった出来事でした。
その後の様子ですが、自信をもった中学生はがむしゃらに学んでいた時期を過ぎ、少々タルんでしまったということでした。二回目のテストのときは前回よりも下がってしまったらしいです(笑)。生徒いわく「油断した・・」ようです。おそらくこのようなことを繰り返しながら基礎力を付けていくのでしょうね。
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