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国際ビジネス英語エッセイ

世界を舞台にビジネスの世界で活躍してきた筆者が、自らの体験を交えて知的に綴る、スペシャルエッセイ

【第80回】
「意図的誤訳」の既成化〜広島宣言に思う

2016年04月19日

出典:Japan News - Yomiuri
出典: NY Times via Trainjotting

4月11日、主要7カ国(G7)広島外相会合で採択された「広島宣言」において、「意訳」が見られた。

原文ではimmense devastation and human suffering(甚大な破壊と人間の苦しみ)とあるのを、日本語では「非人間的苦難」と発表している。

広島宣言の本文:The people of Hiroshima and Nagasaki experienced immense devastation and human suffering as a consequence of the atomic bombings and have rebuilt their cities so impressively.

外務省の訳:広島及び長崎の人々は、原子爆弾投下による極めて甚大な壊滅と非人間的な苦難という結末を経験し、そして自らの街をこれほどまでに目覚ましく復興させた。

つまり、宣言では「非人間的」と言ってないのだが、聞いた日本人は「そこまで言って、その非を認めたのか」と誤解をするのは必定だ。

今回のケリー米長官らG7外相が広島を訪問、認識を示したことは評価する。
ゆえに、これは今後の前進に向けての、ギリギリのところと評価できる。

が、他方、昨年4月の米議会における「意図的誤解・誤用」が深刻なこの例は看過してはならない。
Proactive=先回りをして ≠ 積極的 = Positive。
参照:Proactive考 〜 安倍首相の米議会演説に見る「意図的誤訳」

安倍晋三首相は昨年8月15日の安倍談話他、いくつかの公けの場でもでもこれを意図的に誤用しており、日本人にはそう伝わっている。

意図的に認識の大きなズレが既成化を生んでいる。これは危険である。



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