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国際ビジネス英語エッセイ

世界を舞台にビジネスの世界で活躍してきた筆者が、自らの体験を交えて知的に綴る、スペシャルエッセイ

【第78回】
新年に思う接頭辞「A」

2016年01月13日

New Year! 新しい年の始まりだ。新約聖書によると「始めに言葉ありきIn the beginning was the Word」(ヨハネ伝John 1:1)。ということで、本稿もことばの確認から始めよう。

そもそもと改めて考えると、1月は年の最初(First)の月なのか?
元々、ローマ暦では3月から始まる。そして一巡して最後の月、1月(January)に到達する。2月は年末の「付け足し」で、28日(閏年はleap)が与えられた由。

確かに、海外での駐在生活では、日本のように三ケ日が休みで、新春を寿ぎ、ゆったりということはなく、いささか拍子抜けする。それぞれの地の大使館に在留邦人が集まり、お神酒を頂きやっと新年を実感する。

さて、英語のアルファベットはABCで始まる。その祖先はラテン語。その派生のイタリア語は音楽でお馴染だ。ミュージカル「Sound Of Music」の「ドレミの歌」は楽しく、その階名Syllable Nameを♪Do-Re-Mi-So-La-Ti-Do♪と皆で歌い上げる。オクターブ(Oct=8、8本足の蛸Octopus)だ。が、その音名Pitch NameはC-D-E-F-G-A-H-Cとドイツ語読み。アルファベットと違い「A」は最初ではなく「C」から始まる、という小さな悩みが生じる。

NEC Orchestrating:  同社URL より
NEC Orchestrating: 同社URL より

日本電気(NEC)のブランドステートメントは「Orchestrating a brighter world」とある。100人もの多種多様な(絃、管、打楽器からなる)個性派集団からConductorは「共同成果」をまとめ上げるのだから、確かに企業運営、ビジネス遂行そのものである。そのOrchestraの最初の音合わせはオーボエの「A」(アー、ドイツ語)で、これからの至福の時の始まりを告げ、ワクワクさせられる。やはり、「A」が重要な始まりなのだ。

ということで、「A」について当たってみると中々深遠なPre-Fix接頭辞だ。PrefixはIT用語にも使われるが、電話の市外局番はわかり易い例。
接頭辞は専門学術書によれば語源が多々あり複雑だが、ここでは、いくつか馴染のビジネス用語を取り上げてみよう。A/Ad など「to/ toward~の方へ」を意味するラテン語。
  A+gree(喜び)= Agree同意、
  Ac+cept (つかむ) =Accept引き受ける、
  Ad+vert(向きを変える+ise (動詞化)= Advertise広告・宣伝、
  Af+flu (流れ) = Affluent裕福な、
  Ag+gregate (集まり)= Aggregate合計する、
  Ap+point (指を指す)= Appoint約束、
  As+sign (印)=Assign割り当て。
     etc.

Audi~は「聞く」「注意する」だ。相手の主張・言い分をキチンとまずきちんと聞く、良きAudienceでありたい。

2005年6月、S.ジョブズ氏のStanford大学での卒業式(commencement始まり≠graduation終了ではない)における祝辞はこう締めくくられている。『And now, as you graduate to begin Anew』。

NEC Orchestrating:  同社URL より
Today is the first day: 出典:Quote/Counterquote 2014

John Denver は歌った。♪Today is the first day of the rest of my life♪。齢がいくつになろうと今日は残りの人生の第一日目。♪I wake as a child to see the world begin♪。まさに新生児がこの日、「新しい世界」を見るように。

職場で大声で歌うAloudわけにはいかないが、口ずさんでみよう。
新年、身が引き締まる思いでAnew 新たにー。Afresh新鮮な気持ちでー。


一般社団法人日本在外企業協会「月刊グロ―バル経営」(2016年1/2月号)より転載・加筆。

関連拙稿サイト
夜のBreakFast
二面性のJanuary
Orient(日が昇る)に思う

関連参考サイト
Quote/Counterquote: Today is the first day of the rest of your life.



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